アストン マーティン・ラゴンダ・タラフ
公開 : 2016.02.04 23:50 更新 : 2017.05.29 18:20
初期の販売は中東に絞るようだが、その年の終わりには他のマーケットにも広げる。ハンドルは左右仕様が用意され、英国内の予想価格は£685,000(1億1,786万円)。
■どんな感じ?
数字だけ見ると、極めて常軌を逸したクルマに見える。たとえばロールス・ロイス・ファントム、ベントレー・ミュルザンヌ、全部のせのレンジローバーSVオートバイオグラフィーを一気に買える価格なのだ。
ただ、ラゴンダが属するのは、マーケットのなかでもかなり稀なカテゴリーだ。よって俗にいう ‘常識’ は適合されない。このクルマを買う層は価格よりもむしろ、ほかに比較するクルマがないことの方が大事なのだ。
全長は5396mm。マイバッハS600、ロールス・ファントム、ベントレー・ミュルザンヌよりも短いのだが、実際にこの長さは有無をいわさぬ威圧感を放つ。
トパーズ・ゴールドのペイントワークと英国のナンバー・プレートという組みあわせではあるが、ウォリックシャーの冬よりもドバイの夏の方がお似合いだろう。
力づよいラインと後端に向けて流れるようなラインがそう思わせるのは明白だし、それだけでなく未来をテーマにしたSF映画に出てきそうな空気感もある。
わるい組織の親分が乗っていそうなオーラも。