マツダ・ロードスター in 鹿児島
公開 : 2016.02.07 23:50 更新 : 2017.05.29 19:13
国境の長いトンネルを……という有名な書き出しで始まる「雪国」ではないけれど、まさに着陸しようとしている飛行機の窓から鹿児島空港周辺の景色を眺めた僕は、まさにそんな心境だった。
新春の鹿児島を舞台に開催される、マツダの新型車試乗会に参加させていただくのは、これで何度目になるだろうか。桜島に代表される雄大な自然をバックにキラキラと輝く鹿児島湾を眺めながら、過去にアテンザやCX-5、デミオを走らせた。
試乗コースのメインステージともいえる指宿スカイラインは、景色も路面状況も、そして他車の交通量も程よくて『こんな道が近くにあったら、クルマ好きとして最高だなあ〜』と思わせてくれた。
だからこそ楽しみにしていた今年の鹿児島試乗会は、突然に訪れた大雪のために大きく様子が変わってしまった。しかも今回、試乗する予定のクルマはマツダ・ロードスターである。普段、同じくFRオープンスポーツのホンダS2000を日常のアシにしている僕としては、雪上でも氷上でもどんとこい!と言いたいところだけど、ロードスターで雪上を走るのは楽しみ3割、不安が7割というところだ。
しかし幸か不幸か、前日まで降っていた雪は止んでいて、市街地の路面はほぼドライ。残念ながら指宿スカイラインは積雪のため通行止めとなっていたので、試乗コースは一般路が中心となるように変更された。ちょっとホッとしたような、残念なような、そんな気持ちでロードスターのドアを開けた。