マツダ・デミオXDツーリング

公開 : 2016.02.09 23:55  更新 : 2017.05.29 19:13

  • 現行デミオは購入者の55%がディーゼルを選ぶという。年末にガソリン/ディーゼルともにMCを受けたが、ここでは後者を試す。

  • Bセグの一般的な購買層に比べ、デミオオーナーは平均8歳ほど若く男性率が15%高い。

一年経てば一年分人間が成長するように、クルマにもそれだけ磨きがかかる。デミオ・ディーゼルの年次改良車はどう変わったか。

■どんなクルマ?

欧州市場におけるBセグメントに分類され、OEM供給車を除いた現行のマツダ車ラインナップではエントリーに位置するのがデミオである。そのコンセプトやキャラクターも「Bセグメント」と「マツダ」を重ね合わせている。Bセグメントは国産車ではヴィッツやノート、輸入車ではVWポロなどが分類され、コンパクトなボディサイズに実用性を凝縮する合理性が特徴である。一方、現行マツダ車の開発コンセプトの根幹をなすデザインの「魂動」デザインと走りの「人馬一体」はプレミアム性あるいは趣味的な付加価値に重きを置く。この合理性と付加価値の折り合いにデミオの見所と存在価値がある。

昨年末のMCではシャークフィンアンテナの採用、ガソリン車の静粛性向上やパワーステアリングのアシスト特性の変更などの改良が加えられた。中でも注目されるのは同車の看板モデルとなるディーゼル車のエンジン改良である。過渡域でのトルク特性の改善の他に、デミオの後に登場したCX-3で採用された「ナチュラル・サウンド・スムーザー」が試乗したXDツーリングと同Lパッケージに標準装着された。内外装を弄って新味を加えるのではなく、中身の熟成を狙ったユーザー本意のMCだ。

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