フォルクスワーゲン・ティグアン2.0 TSI

公開 : 2016.02.08 23:50  更新 : 2017.05.29 18:57

北極圏にある凍てついた道を走らせたところ、このクラスでは異例の洗練性と能力に驚かされる。コンディションがわずかに変化すると、即座にパワーの与え方を変える。ゆえに常に安定する。本当に氷の上を走っているのか疑いたくなるくらいだ。

衝撃のいなし方もうまい。外部の音の遮断もうまい。ちょっと意地悪だなと思うような道でも、ホイールを上下に大きく動かし、下からの突きあげを丸めこむ。反応もよく、シャシー・エンジニアリングの奥深さと味わいを感じた。

4WDシステムは、スノー、オン・ロード、オフロード、インディビジュアルの4つが用意され、エンジンとギアボックス、ステアリングの仕立てを変えてくれる。

一体どれくらいのカスタマーが物おじせずに悪路に飛びこむかは不明だが、‘きちんと動作する’ ということが、北極圏でわかったのもうれしかった。

■「買い」か?

テストの会場が雪上にかぎられていたため、公道での動力性能は再評価する必要があるが、インテリアをはじめとする質感が、ちかい価格帯のライバルを上回るレベルにあることはわかった。

また、ローンチ直後のラインナップでは、2.0 TSIガソリンがもっともなめらかで納得のいくチョイスになることは間違いないだろう。

4WDシステムの賢さも体感できた。日産キャシュカイ(日本名:デュアリス)をはじめとするミドル・サイズのSUVのなかで、‘ちょっといやな存在’ になるのは、もはや時間の問題である。


フォルクスワーゲンティグアン2.0 TSI 4モーション

価格 約£23,000(390万円)
最高速度 208km/h
0-100km/h加速 7.7秒
燃費 13.7km/ℓ
CO2排出量 168g/km
乾燥重量 NA
エンジン 直列4気筒1984ccターボ
最高出力 181ps
最大トルク 32.6kg-m/1500-3950rpm
ギアボックス 7速デュアル・クラッチ


▶ 海外ニュース / VWティグアンの新ファミリー
▶ 海外初試乗 / フォルクスワーゲン・クロスブルー・コンセプト
▶ モーターショー / フォルクスワーゲン・ティグアン
▶ モーターショー / フォルクスワーゲン・ティグアンGTEアクティブ
▶ 海外ニュース / フォルクスワーゲン・ティグアン・クーペRを2018年にリリースか

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事