JEモーターワークス・ズールー2 110
公開 : 2016.02.09 23:40
アクセルを踏みこむと、ジャガー・ランドローバー製のV8特有のゴロゴロといった音が、あつらえのステンレス・エグゾーストから鳴る。
そこからは、おおよそ信じがたい、とてつもない威力のトルクにただただあっけにとられるだけ。強めにアクセルを踏めば、タイヤがスピンするほどだ。
直線をかっ飛ばすだけで底抜けに楽しい。ほとんどフロントが浮かず、ステアリングが思いのほか軽く、従来よりダイレクトであることが理由だ。
コーナーでも思いのほかついてくる。アップグレードした足回りのおかげで車体がグラグラすることはないし、なんといっても285/60サイズのミシュランが粘るのだ。
もちろん車格が車格だからエントリー・スピードと舵角、侵入後のスロットル開度はきちんとジャッジする必要があるがサイズとギャップのある楽しさは癖になる。
ただ、全般的な洗練性はかなりプアだ。風切り音やタイヤ・ノイズはひどいし、1、2速のギアボックスの迷いも気になる。またアクセルを急に強く踏んだ際の、ギアボックスの衝撃も改善してほしいところだ。