トヨタ・プリウス
公開 : 2016.02.12 23:50 更新 : 2021.01.28 18:21
トランスミッションによるパワー・ロスは20%低減、電気インバーターは30%小さく、ニッケル・メタル・ハイドライド・バッテリーも10%小型化した。
数字を見ると、着実な進歩のように思える。
■どんな感じ?
少し離れたところからプリウスを眺めていると、小さいミライのように思えてくる。美しいとは思えないが、ギュッとあがるウエスト・ラインやブラック・アウトしたリア・ピラー、エッジの立った各部。気を使っている。
Cd値はわずか0.24というのが公表値なのだが、フロントの低い部分のエア・インテークにある自動シャッターが貢献しているようだ。
シートに腰を下ろして、シート高が低くなったのに視界が制限されていないことに気づく。スカットルが低くなっているからだ。
真ん中でインストゥルメント・ディスプレイが構えるダッシュボードはなめらかにつながっており、中央のエアコン吹きだし口の下に大きなTFT画面がある。
その下には、クリア・ブルーのカーボン調のトランスミッション・セレクターが伸び、ピアノ・ブラックとサテン・ホワイトのトリムは軽やかな空気感を与える。
ベース・モデルを除いて、表面部分のほとんどにやわらかい素材を使用するため高級感さえある。