BMW 7シリーズのトップ・モデルであり、Mのネーミングの付いたM760Li xDrive V12が公開された。価格は£80,000(1.300万円)からのスタートとなる模様で、販売は今年の末頃からになりそうだ。

何と言っても注目はそのパワー・ユニット。600ps/5500rpm、81.6kg-m/1500rpmのパワー、トルクを持つ6.6ℓV12が搭載され、これにxDriveの4WDシステムが組み合わせられる。その結果、パフォーマンスは、最高速度はリミッターの効く250km/hに制限されたままだが、0-100km/hは現行の750i Mスポーツよりも0.8秒速い3.9秒というモンスター・マシンに生まれ変わる。CO₂排出量は294g/kmで、燃費は9.5km/ℓとなる。

ギアボックスは8速のオートマティックだが、Mパフォーマンス・モデルに相応しくスポーティにソフトウェアを書き換えているという。また、パドル・シフトも備える。

標準的な7シリーズをベースとするが、フロントおよびリア・バンパー、20インチのホイール、クワッド・エグゾーストなどを装備する。また、リア・スポイラーもオプションで設定される。

一方、インテリアはMパフォーマンス・ステアリング‥ホイール、V12のロゴ、そしてMペダルが装備される。

サスペンションは、エクゼクティブ・ドライブ・プロ・アダプティブ・サスペンション・セットアップが設定され、アダプティブLEDヘッドライト、キーレス・エントリー、フロントおよびリアのパワー・シート、ウッドとメタリック・ハイライトのトリムが標準となる

ライバルは520psのパワーを持つ4.0ℓV8のアウディS8で、価格は£81,385(1,323万円)から。メルセデス-AMG S65は629psの6.0ℓV12を搭載するモデルだが、その価格は£182,750(2,970万円)と遥かに高価だ。