モーガン、3ホイラーEVのEV3コンセプトをジュネーブで発表

公開 : 2016.02.12 22:25  更新 : 2017.06.01 01:38

モーガンは来月のジュネーブ・モーターショーで3ホイラーのEVモデル、EV3コンセプトのほぼプロダクション・モデルに近いバージョンを公開する予定だ。

このEV3は、プロトタイプというカタチで昨年の夏のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開されたもので、伝統的なモーガンに若いユーザーを惹きつける原動力になると期待されている。もちろん、マルヴァーンに拠点を置くモーガンにとっても、はじめての生産型EVとなる。

モーガンは2011年のプラスEコンセプトというネーミングで、EVを発表した経緯がある。しかし、このプラスEは、あまりにも重くしかもドライビング・エクスペリエンスとパフォーマンスが悪いということで、お蔵入りになってしまった。

EV3の成功の鍵はその軽さにある。フェーズ1のEV3は、標準的な3ホイラーの525kgよりも軽い470kgという重さだ。

フロントに搭載される2.0ℓのVツイン・ユニットの代わりに、リアに電気モーターを搭載する。モーターは、ポテンツァによって開発されたもので、76ps、13.3kg-mのパワー、トルクを持つ。0-96km/h加速が8.5秒、そして最高速度は160km/hとなる。

リチウム・イオン・バッテリーは充電には4時間が必要で、航続距離は最高241kmを誇る。

重要な事は、このEV3がグッドウッドで公開されたプロトタイプではなく、プロダクション・モデルにすぐにでも移行できるモデルであるということ。デザイン・ディレクターであるジョナサン・ウェルズによれば、グッドウッドのプロトタイプも完全に動くものであったが、まだまだ生産型と呼べるものではなかったようだ。また、AUTOCARのインタビューで、ウェルズは、普段3ホイラーに乗っているドライバーであれば、このEV3には簡単に馴染むことができるという。

モーガンは、すでに英国とオランダで10人からのオーダーを受けているという。生産ペースは1週につき1台。この夏から本格的な生産が始まる予定だ。


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