スバルAWDオールラインナップ雪上試乗会
公開 : 2016.02.13 12:40 更新 : 2017.05.29 18:41
さて、今回、スバルの久しぶりの雪上試乗会である。スバルとしては実に8年ぶりとなるプレス向け雪上試乗会だ。しばらくこういった試乗会を開くことが出来なかったのには、スバルの懐事情もあるようだ。ここ4年は連続して過去最高の生産台数を記録しているスバルだが、その前の約10年間はスバルにとっては暗黒の時代であり、関係者によれば「今だから言えるが、いつ潰れるか判らない状況」だったようだ。その暗黒の時代から抜けるきっかけとなったのは「スバルといえばAWDじゃないか」という開き直りとも言える戦略だったとのこと。そして「そうだ、もう一度スバルAWDの良さを積極的にアピールしていこう」ということで、プレス向けの雪上試乗会の開催となったわけだ。
現在、スバルのAWDラインアップはレヴォーグ、レガシィ、レガシィ・アウトバック、インプレッサ、XV、フォレスター、WRX、クロスオーバー7というもので、車種、グレードなどによって、4つのAWD方式が使われている。ATにはVTD(バリアブル・トルク・ディストリビューション)-AWDと、アクティブ・トルク・スプリット方式の2タイプ、MTにはDCCD(ドライバーズ・コントロール・センターデフ)方式と、ビスカスLSD付センターデフ方式の2タイプだ。
このうち、現在最も多く使われているのが、油圧多板クラッチの電子制御LSDによるアクティブ・トルク・スプリットで「燃費と安定性を重視した電子制御AWD」だという。レヴォーグ1.6ℓ、レガシィ、インプレッサ、XV、フォレスター、クロスオーバー7に使用されている。次にプラネタリー・ギア式センターデフと油圧多板クラッチの電子制御LSDを組み合わせたVTD-AWDで「高出力に対応した走りの電子制御AWD」だ。レヴォーグ2.0ℓとWRX S4というハイパワー・モデルに使われている。