スバルAWDオールラインナップ雪上試乗会
公開 : 2016.02.13 12:40 更新 : 2017.05.29 18:41
MTには、トップ・パフォーマーのWRX STIに使われているプラネタリー・ギア式センターデフと電磁式LSD、トルク感応型の機械式LSDが組み合わせられた「操る愉しさを実現させる電子制御AWD」のDCCD方式AWD。そして日本では数が少ないがMTのインプッサおよびフォレスターに使用されるベベルギア方式センターデフとビスカスLSDを組み合わせたビスカスLSD付きセンターデフ方式で「自然なフィーリングが特徴の機械式AWD」というラインナップだ。
また、レガシィ・アウトバックとフォレスターには、センターコンソールのスイッチをONにするだけで、悪路や滑りやすい道でエンジン、トランスミッション、ブレーキ、VDCなどを最適に制御してくれるX-MODEがついている。
一般公道と、新千歳モーターランドに造られた特設コースでの試乗となったが、結論から言えば、シンプルにスバルAWDの走破性の高さ、安全性の高さを実感することになった。
スバルの乗用車のエンジンは、すべて水平対向で、直列やV型エンジンに較べて重心が低いのが特徴。また、縦置きのシンメトリィ配置なゆえ、シンプルにAWDが作れるのも、もうひとつの特徴である。そのため、その制御方式によって異なるので一概には言えないが、直列やV型エンジンをAWDにするのよりも20〜30kgほど軽量に仕上がるというメリットが生み出される。この差というのは、通常の走行時にはあまり体感できるものではないが、限界付近での切り返し時のボディ・コントロールなどではその効果が体感できるもの。また、スバルはすべてのAWDにフルタイム方式を採用しているが、これもオンデマンド方式のAWDで考えられる切り替え時のタイムラグや、切り替わった時の走行特性の差異などを少しでも排除しようという考えからだ。