アウディA4アバント2.0 TDIウルトラ
公開 : 2016.02.15 23:40 更新 : 2017.05.29 18:14
■どんな感じ?
仮に、である。アウディが燃費向上のために、リファインメントを犠牲にしていたとしよう。だからといって、そのことがドライバーに伝わることはない。
いや、もちろんアイドル時はカラカラカラ……とディーゼルらしい音はするし、アイドリング・ストップからの復活時にそれなりの振動はある。
けれどいざ発進しはじめると、エンジン・マナーのよさにあっけにとられるばかりなのだ。
シフト・アップすればするほど音は静かになり、エンジンはなめらかに回転する。トップ・エンドは喧しいがキャビンの環境に破滅をもたらすほどではない。
110km/hを超えたあたりで6速に入れると、回転は1800rpmに落ち着く。これもいい。
もちろん限界域ちかくのパフォーマンスに期待するクルマではない。事実100km/hに至るまでに、よくて9.2秒もかかるが、追い越しに苦労するほどではない。
1600rpmからはふわりとトルクが増し、2250rpmあたりからではグッと車体を引っ張る。ギアノブが短すぎる感じはするが、望めば瞬時の変速を可能にする。