アウディA4アバント2.0 TDIウルトラ
公開 : 2016.02.15 23:40 更新 : 2017.05.29 18:14
ブレーキ・ペダルが足元に伝える感覚は無機質だが、踏みはじめてから停まるまでの力の立ちあがり方はなめらか。制動力も申し分ない。
ロー・パワー・ユニット×モーターウェイを意識したパワートレイン×硬めたサス、という組み合わせが正攻法かどうかは話し合う必要があるが、17インチ・ホイールと扁平率50%のタイヤは嫌な弾み方をしない。市街地ではちょっと硬いが、苦痛になるほどではない。
そのぶんボディ・コントロールに関してわずかな不満が残る。決してのっそりしているわけではないのだが、ステアリングを介して手に伝わる感覚がのっぺりとし、見せどころに欠ける。
コンフォートあるいはダイナミック・モードでさえ、ハンドルの中立付近は不安になるほど軽い。重みも一貫性がない。この場合、FFのみのウルトラにおけるトルク・ステアの少なさだけが加点ポイントになる。
リア・スペースはBMW 3シリーズ・ツーリングやメルセデスCクラス・エステートよりも余裕がある。後部座席に関しては180cmの大人2名と子どもが座ったとしても快適である。
この後席。40/20/40で折りたたむことができるが、フロアは完全にフラットにならない。電動テールゲートは標準。開口部はワイドで荷室形状もマル。サイズは他のライバルと同等の値を確保している。