■どんな感じ?

この際はっきり言おう。

カスタマーは、背の高いハッチバックに何を求めているか? それは4×4としての性能をもたない4×4。つまり見た目の雄々しさ ‘だけ’ を求めている。

だからともいうべきか、広告のために撮られた写真にはカイト・サーフィンが写っていない。他のことばを借りるならば、矛盾ということになる。

それどころかアクティブは、スタンダードなハッチバックに比べるとアシが引き締まっている。モデル名が示すとおり、ダイナミクスの向上を目指しているのだ。

結果的にアクティブの足元は不快ではないにせよ硬い。ただ、さすがに英国の悪路では突きあげてくるが、車高が高くなったことがカバーしていることはよくわかる。

ステアリングを介したフィードバックは希薄で、全体の印象もエキサイトメントとはほど遠いが、車体そのものの動きにそつはなく、むしろ機敏だ。

A地点からB地点まで、特に苦労なく移動できるといったところだろうか。多くの人はこれで十分なはずだ。