BMW M2
公開 : 2016.02.17 23:50 更新 : 2017.05.23 10:24
高い剛性を誇る、高強度鋼ボディシェルを助けるために、サスペンションどうしをバーで強化している。リアのブッシュも強化済みであり、リアのサブフレームはストラクチャーに直接ボルト接合する。
フロント・サスはマクファーソン式とし、リアは5リンク式。コントロールアームやホイール・キャリアをアルミ製にすることで、バネ下重量は3.0kgの軽量化を達成している。わずかではあるが、ダイエットのために防音材も10kg程度省かれている。
フロント・ホイールは9.0Jx19インチ、リアは10.0Jx19インチ。タイヤはそれぞれ245/35と265/35を組み合わせる。フロントのディスク径は380mm、リアが370mmとなり、前後それぞれ4ポットと2ポットのキャリパーがつく。
■どんな感じ?
最高。Mカーのなかで、エントリー・レベルという枠に収まらず、夢中になれるスポーツカーである。似た価格帯で、もっと速いクルマがあるにはあるが、ハンドリングと実用性はM2がもっとも優秀であろう。
動いていても止まっていても、スタイリングで乗り手を魅了する。筋骨たくましい外観は、明らかにスタンダードなBMWと異なる。ただ者ではないクルマなのだと、直感的に悟ることができる。
リアに目をやると、トランクフードの上には小さなスポイラーがつき、盛りあがったバンパーの下に一体型のディフューザーが見える。左右から2本ずつ、クローム地のマフラーも顔を覗かせている。
外観を変更することで、スタンダードな2シリーズ・クーペよりも空気抵抗は5%小さくなり、35%リフトしにくくなっているのだそうだ。ボディの素材を変えなかったのは、カーボンファイバー製の屋根をもつM3よりも既に25kg軽いからなのだそうだ。