レクサスLC500hを正式公開
公開 : 2016.02.18 22:55 更新 : 2017.06.01 01:37
レクサスは、パフォーマンス・クーペのLC500のハイブリッド・モデル、LC500hを来月のジュネーブ・モーターショーで公開する予定だが、そのスペックを明らかにした。
LC500同様、新開発のFRプラットフォームを持ちつもので、高回転化したV型6気筒3.5ℓエンジンと2つの走行用モーターに自動変速機構を組み合わせたマルチステージ・ハイブリッド・システムを採用。「より鋭く、より優雅に」をキーワードにすっきりとして奥深い走りを目指すと共に、ハイブリッド・モデルの新たな可能性を示すものとしている。
マルチステージ・ハイブリッド・システムは、2つのモーターを使用したハイブリッド・システムに、有段ギアの自動変速機構を組み合わせたもので、エンジンとモーター両方の出力制御が可能となっている。エンジンの高回転化と合わせて、低速域ではエンジン使用領域を高回転側に拡大し、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現しているという。加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、高い走行性能を確保している。
3.5ℓV6ユニットは、2GR-FXS型で、最高出力は300ps/6600rpm、35.5kg-m/4900rpm。モーターと合わせたシステム合計で359psとなる。
また、ハイブリッド・システムにマニュアル感覚のドライブ操作が楽しめるMモードをレクサスとしては初めて採用し、走りの楽しさを強調したのとなっている。
LC500で新開発されたFRプラットフォームは、新開発の大径ランフラットタイヤを四隅に配置、そしてエンジンを車軸の後方に置き、人や重量物をより重心に近く、低い位置に下げ重量配分のバランスを調整するなど、慣性諸元をつくり込み、走りの理想形に近いフロントミッドシップのレイアウトを創造している。高剛性ボディは、基本性能として、高い剛性を確保することに加え、走行中のボディへの力の入力や変形特性にも着目し、回頭性が良く、ドライバーの思い通りにラインをトレースできる性能を実現したという。マルチリンク式サスペンションは、上下共に2本のアームを持つ構造で、ボールジョイント配置の工夫により、ドライバーの操作や路面からの入力に対し、リニアな応答と手応えの良いステアリングフィールを実現している。
日本での販売は、2017年の春頃を予定している。