ボルボXC90 T6 AWD Inscription
公開 : 2016.02.22 23:50 更新 : 2017.05.29 19:08
日本仕様の第一弾モデルとなるのは、「T5 AWD Momentum」、「T6 AWD R-Design」、「T6 AWD Inscription」、「T8 Twin Engine AWD Inscription」の4モデルだ。すべてが一新されたXC90では、グレード名も一新されたが、Momentum=モーメンタムは基本グレード、一方のInscription=インスクリプションは豪華グレードとなる。R-Design=Rデザインは、唯一馴染みのあるグレード名だが、こちらはRの称号からも想像できるように、スポーティな性格を強めたモデルとなる。グレード間の差別化は、もちろん装備内容によって行われるが、ホイールはもちろんのこと、フロントグリルなどのデザインなど、エクステリアでの差別化も積極的だ。
搭載されるエンジンは、車名からも分かるように、日本仕様では「T5」、「T6」、「T8」の3タイプ。いずれも2ℓ直列4気筒ターボで、T8は、さらにエレクトリック・モーターとプラグインのシステムを搭載した、PHEVとしての成り立ちを持つ。最高出力&最大トルクは、T5が254ps & 35.7kg-m、T6が320ps & 40.8kg-m、そしてT8はエンジンの320ps & 40.8kg-mに加えて、後輪を駆動するエレクトリックモーターが87ps & 24.5kg-mを発揮する。参考までにバッテリー搭載量は9.2kWh、200V電源からならば2.5~3時間でフル充電でき、EV走行の最大航続距離は35.4kmを可能としている。ミッションは全車モデルが8速ATを採用する。
■どんな感じ?
インプレッションを報告する前の解説が、非常に長くなるのは、この新型XC90では致し方ないところだろう。これだけの文章を書き連ねても、まだXC90の解説は、実際には序章に過ぎないレベルだが、実際の走りはどうだったのかに話を進めないわけにはいかない。今回テスト・ドライブのために用意されたのは、「T6 AWD Inscription」。日本市場においては、おそらくはコア・モデルになると考えてもよいグレードだ。メカニズムの構成はすでに解説したとおり。オプションのエア・サスペンションも、もちろん装備されている。