マツダMX-5スポーツ・レカロ
公開 : 2016.02.22 23:30 更新 : 2017.05.29 19:12
クルマを速く走らせるにはタイミングが大事。制動、操舵、加速のタイミングがすべて合うと、達成感が湧いてくる。この達成感がフィルター無しに味わえるのが、ロードスターを速く走らせる醍醐味だ。
もしあなたが、後輪駆動車のルーキーなのであれば、MX-5はさらに打ってつけだろう。スタビリティ・コントロールの介入がほどよい。だから不意なコンピューター側の介入に、かえって驚くことがない。
ただ、すべての介入装置をオフにしてウェット路を走る場合、やはりホイールベースの短さゆえ暴れるのも早い。忠告としてここに念のため書いておく。
2.0ℓのユニットそのものは特にパワフルだと感じないが、上へ上へと回ろうとする熱意はある。レッド・ゾーンの始まり付近の音は野太い。
カチリとゲートに入れられる、ショート・ストロークのギアのおかげで、美味しい回転域を維持するのもむずかしくない。