ルノー・ルーテシア・インテンス
公開 : 2016.02.29 23:40 更新 : 2017.05.29 19:22
市街地燃費傾向の強いJC08モード燃費向けチューニングを施していないにも拘わらず、17.4km/ℓのカタログ値を達成した。
なお、1.2ℓ車はルーテシアの標準設定となるモデルであり、ベーシック仕様となるゼンと上級仕様のインテンスの2グレードで構成。装着タイヤが異なるが、基本走行ハードウェアは両グレードに共通している。
■どんな感じ?
フランス車というと小排気量エンジンをぶんぶん回して走るイメージが強い。とはいえ今や ‘省燃費’ は時代の必須条件であり、‘ぶんぶん回す’ は時代錯誤も甚だしい。
省燃費では回さない高性能が基本である。そのとおり、新型ルーテシアも回さない方向で進化している。何しろ停車すればエンジン回転数は0rpmなのである。
アイドリングストップを最新機能が如く言う気はないが、きっちりと時代を織り込んだ設計なのは走り出してすぐに理解できる。しかし、回して走らせる昔ながらのフランス車の雰囲気を感じさせるところが興味深い。
6速100km/h巡航時のエンジン回転数は約2200rpm。ダウンサイジングターボとしてはやや高めである。ドライブモードを ‘エコ’ に設定し省燃費運転した時のアップシフト回転数は2300rpm前後、アップシフト後に約1500rpmに収まる見当。
加速時でも2000回転以下、中速域での巡航時は1500rpm以下が主流となる最近の省燃費車と比べると常用回転域が200〜300rpm高い。ちょっと小気味よく走らせれば常用回転域は2000〜3000rpm。ならば無駄回しの印象があるかと言えば、そうでもないのである。