ルノー・ルーテシア・インテンス
公開 : 2016.02.29 23:40 更新 : 2017.05.29 19:22
内外装の仕立てにしても走りの味付けにしても、これ見よがしにプレミアムやスポーティを演出していない。自然体というか庶民的というか、国際市場戦略など何処吹く風に欧州のユーザーあるいはフランス人の生活の楽しみのためだけに造られたようにさえ思える。
そしてこの魅力はフランス人でなくても、生活と融合させてクルマを楽しむ人には直感的に理解できるはずである。
■ ‘買い’ か?
前席の真後ろくらいの位置で後席に座ると、わずかに座面が外側に傾ぐ。臀部の収まりのいい場所を探って座るとドアに寄り掛かるような位置になる。
クッションは硬めであり、シート設計は3人掛けを前提にしているようだ、と勝手に納得してしまうのだが、オシャレな内外装デザインながらけっこう生活感もたっぷり。それは ‘楽しい生活’ を予感させる生活感なのだ。
衝突回避システムは設定されず、飛び道具的快適装備や先進装備もない。輸入車にプレミアム性を求めると今ひとつ役者不足の感も否めない。
もっとも、上級設定のインテンスでも車両価格が239.9万円ならば、プレミアム&スポーティを求めても十分に買い得だが、着心地のよさに惚れて選ぶのが最もルーテシアに似合いである。
とくに ‘奥さんも運転するから’ と夫婦で選ぶならなおさら。旦那の趣味で選んだのに主ドライバーは奥さんということにもなりかねないのだが……。
ルノー・ルーテシア・インテンス
価格 | 2,399,000円 |
最高速度 | – |
0-100km/h加速 | – |
燃費 | 17.4km/ℓ |
CO2排出量 | – |
乾燥重量 | 1220kg |
エンジン | 直列4気筒1197ccターボ |
最高出力 | 118ps/5000rpm |
最大トルク | 20.9kg-m/2000rpm |
ギアボックス | 6速デュアル・クラッチ |
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