アルファ・ロメオ・ジュリエッタ1.6 JTDm
公開 : 2016.02.29 23:20 更新 : 2017.05.29 18:24
見た目はアルファの狙いどおりスポーティなもの。フィニッシュにも抜かりはなく、組み付けはソリッドだ。エルゴノミクスにも不満はない。けれどVWゴルフと同等か? と問われると首を縦には振りづらい。
それよりも興味深いのは、新開発のハードウェアだ。1.6ℓJTDmディーゼルとTCTギアボックスは、(標準の16インチ・ホイールの場合)26.3km/ℓの燃費と99g/kmのCO2エミッションを記録するのだ。優秀である。
0-100km/hタイムこそ10.2秒とあまりパッとしないものの、特に2000〜4000rpmのトルクがぶ厚いため体感速度はずっと速い。ターボ・ラグがほとんど感じられないのも褒めるべく点だ。
‘DNA’ ドライブ・セレクターをノーマルにしていると最大トルクは28.6kg-mにとどまるが、ダイナミック・モードであれば32.6kg-mまで引きあげられる。この際ステアリングは重くなり、ギアボックスのシフト・パターンもスポーツ走行に向いたものになる。
エンジンのアイドリングは驚くほど静か。ここから回転をあげても、いやな引っ掛かりはない。3000rpmを超えたあたりからは小型ディーゼル特有の音が目立ちはじめる。しかし不快だとは感じない。高速巡航でも気になるような音は聞こえてこない。