メルセデス・ベンツGLC 250 4MATIC スポーツ
公開 : 2016.03.04 23:59 更新 : 2017.05.13 12:50
5人乗りの標準状態で550ℓ(VDA方式)と、先代より100ℓ拡大されたリアのラゲッジスペースを含んで、キャビン全体が広い印象をうけ、リアシートはレッグルームだけでなく、ヘッドルームにも余裕を感じさせる。試乗したのは最上級の、GLC 250 4MATICスポーツ本革仕様だったこともあって、室内の仕上げも上質な印象だった。
211psのパワーと35.7kg-mのトルクに対して車重は1860㎏あるから、各種制御を設定するダイナミックセレクトがデフォルトの「コンフォート」のまま走ると、パフォーマンスは比較的マイルドなものに感じられる。特に、試乗ルートに多くあったきつい上り坂では、そういう印象をはっきりと感じた。
そこで、ダイナミックセレクトを「スポーツ」に換えると、印象は明らかに変わった。9段ATが各ギアでエンジンを高回転までキープしてパワーを存分に発揮し、ボディを活発に引っ張り上げるのだ。と同時に、ステアリングの操舵力も重くなるので、より明確にドライビング感覚の変化を感じ取れる。
いずれのモードで走っていても、乗り心地は角の取れたマイルドなものであるところが、いかにもメルセデスらしい。と同時に、ステアリングの感触も角が取れた印象で、路面感覚の伝達がややマイルドに感じられる。それだけに未舗装路に入り込んだ際などにも、直接的なキックバックを受けることは少ないだろうと思った。