ボルボS90プロトタイプ
公開 : 2016.03.01 23:40 更新 : 2017.05.29 19:08
T8と呼ばれる408psのプラグイン・ハイブリッドも用意される。2.0ℓガソリン・エンジンは電気モーターによるアシストを受け、CO2排出量はわずか44g/kmにとどまっている。CEO専用車といったところだろう。
すべてのモデルには標準で8速オートマティックが組み合わさる。可変クルーズ・コントロール、レーン・キープ・アシスト、自動エマージェンシー・ブレーキ(歩行者/サイクリスト/動物/対面交通)も標準だ。このクラスでは当然の装備ではあるのだが。
走りだしてすぐにD5がいかに洗練されたクルマであるかがわかる。ディーゼル特有のザラつきもなければ、高回転域の騒がしさもない。同クラスでもっとも静かなクルマであることは間違いない。アウディA6ウルトラよりも遥かに静かというに迷いはない。
Aピラーを風が叩きつけることもないし、(今回は雪上ではあったが)タイヤ・ノイズに文句をいう必要もなさそう。S90 D5はトップ・クラスのクルマであると同時に、このクラスさえも凌駕している。
8速オートマティックは ‘ほぼ’ 変速ショックを伝えないなめらかな仕事をする。飛ばすよりも、静かな動作を楽しむためのクルマであるから、合格点ではある。
テスト車にはオプションのエア・サスペンションが組み合わされていたので、ドライブ・モードによって硬さを変えることもできた。エア・サスといえども、どのモードでも乗り味は硬質。高速クルーザーとしては優れているが、路面の唸りは拾いやすい。