アバルト124スパイダーが世界初公開

公開 : 2016.03.01 22:44  更新 : 2017.06.01 01:36

アバルド124スパイダーがジュネーブで初公開された。欧州では9月に、約£31,000(490万円)で発売されるという。

パフォーマンス志向を強めたこのモデルは、アバルト・レーシング・チームとともに開発され、アグレッシブなスタイリング、マットブラック塗装のボンネット、172psの最高出力、リミテッド・スリップ・デファレンシャルを与えられている。

フィアットの1.4ℓマルチエアⅡ4気筒エンジンに改良をくわえ、最高出力172ps、最大トルク25.4kg-mを発揮。これに、6速ショートストロークMTまたはパドルシフト付き6速ATを組み合わせる。ドライビング・モードには “スポーツ” モードが用意されるという。ベース車両はマツダロードスターだ。

0-100km/h加速タイムは6.8秒で、最高速は230km/hにおよぶ。さらに “レコード・モンツァ” なるエグゾースト・システムが標準装備される。

ライバルには、車両価格£24,295(385万円)、2.0ℓエンジンのマツダMX-5が挙げられる。アバルト124スパイダーはこの点に関しては不利におもえるが、MX-5の走行性能が160ps、0-100km/h加速タイム7.3秒、最高速度214km/hということを考えるとあながち不利というわけでもない。

2シーターで後輪駆動というパッケージングのアバルトは、車両重量1060kgで、前後重量配分は50:50を実現。メーカーの担当者はクラスをリードするパワー・ウェイト・レシオだと胸を張っている。

足まわりはフィアット124から改良を受け、アバルト仕様では前がダブルウィッシュボーン式、後ろが5リンク式となる。これは、ブレーキ性能強化、コーナリング剛性を目的としたものだという。また、フロントのブレーキ・キャリパーをアルミ製にしたのも特徴だ。

インテリアは、アルカンターラで覆われ、シートには3点式シートベルトを採用。エアコン、クルーズコントロールを標準装備するが、7.0インチ・インフォテインメント・システム、ナビゲーション、ブルートゥース、バック・カメラはオプションだ。

また、アバルトは124スパイダーのプロトタイプ・ラリー仕様(赤の車両)をアンヴェールしており、こちらは最高出力304ps/6500rpmというスペックで2017年のラリーシーズンにデビューするという。

▶ 2016 ジュネーブ・モーターショー

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