水素カー、ピニンファリーナH2スピードが公開
公開 : 2016.03.02 22:40 更新 : 2017.06.01 01:36
ジュネーブ・モーターショーにて、ピニンファリーナH2スピードなる、水素を動力源とするスポーツカー・コンセプトが公開された。
“プロトタイプとプロダクションのあいだ” と表現するこのクルマを動かすのは2機のレース・スペック電気モーター。軽量のフューエル・セルから力を受ける。ブレーキ回生システムも採用している。
ピニンファリーナいわくパワートレインは開発とテストに2年を費やしたと説明しており、水素を利用するパフォーマンスカーとしては現時点で世界初なのだという。
ボディワークはエアロダイナミクスを最優先した設計となっており、レーシングカーからインスパイアされているとのこと。同時に突出したパフォーマンスを予感させる造形にしたかったのだそう。
具体的にはLMPレーサーのような大型のリア・スポイラーやいかにもレーシーなルーフ形状を採用。フロントのスプリッターやリアの骨ばったディフューザーもスポーティネスを期待させる。
同社によると、音はこれまでのどのクルマとも似つかず、コンベンショナルな電気自動車とも異なっているとのこと。コンプレッサーに独自のテクノロジーを注ぐことで、未来的な音を発するのだそうだ。
グリーンGTと呼ばれる水素パワー・ユニットは、2008年から生産に向けた設計/開発が進められたとのこと。
ピニンファリーナは「スピードを愛するカスタマーにアピールすると同時に、限定生産という価値を付加し、ピニンファリーナをアピールしたい」と語った。