センヴォTS1をジュネーブで公開
公開 : 2016.03.03 22:40 更新 : 2017.06.01 01:36
デンマークのスポーツカー・メーカー、ゼンヴォはジュネーブ・モーターショーでTS1を公開した。
このTS1は、その前作であるST1をアップグレートしただけでなく、エアロダイナミクスの改良と新しいエンジンを採用している。
社内で開発された5.9ℓ水平対抗6気筒ツイン・スーパーチャージャー・エンジンは、ST1の7.0ℓV8ターボチャージャー・エンジンに代わるもので、トップ・スピードは375km/hに達する。
このエンジンは、パドルシフトを持つ7速オートマチック・トランスミッションと組み合わせられる。
TS1では、新しいカーボンファイバー・インレット・マニフォールドの採用、低重心化、インテリア・デザインの変更なども行なわれている。また、ダウンフォースを最適化するために、フロント・スピリッターとリア・ウイング、リア・ディフューザーなども新設計だ。インタークーラー・インレットにエアを導くためのバーチカル・ウイングも追加されたため、リア・バンパーとエグゾースト・システムも一新されている。
サスペンションはKWによるもので、油圧システムにアップデートされている。ブレーキは、カーボン・セラミック製で、フロントがφ395、リアがφ380。
インテリアは、本革、アルカンタラ、カーボンファイバー、アルミニウム製で、ドライバーズ・サイドのカラーは、その他の部分とは対称的なカラーリングとなる。
また、このジュネーブ・モーターショーではTSRと名付けらえたTS1ベースのコンセプト・モデルも同時に公開された。このTSRはTS1をサーキット仕様にしたもので、より低い車高、固められたサスペンション、ロールケージ、バケット・シートなどを持つモデル。こちらは限定15台の生産とされる。
価格は発表されていないが、ST1の£218,250(3,490万円)から大きく上がることはないと思われる。