セアト・レオン・クプラ290
公開 : 2016.03.03 23:40 更新 : 2017.05.29 18:43
デュアル・クラッチATの変速もなめらかで好感がもてるものだが、マニュアルのカチリとした感触の方が、その気になれるかもしれない。
VAQ電制LEDは、ルノー・メガーヌやホンダ・シビックのパフォーマンス・モデルに比べるとおだやかな効きだが、前輪は見事に道路に食いつく。スペインのなめらかな路面では、テスト車の履くカップ2タイヤはオーバー・スペックのようだった。
われわれが気に入っているFFのホットハッチに比べるとクプラ290の身のこなしはややまったりとしている。速いのはたしかだが、どこか熱中できない理由である。
ステアは正確なのだが、リアルで味わい深いとは思えない。音もライバルに比べると魅力に欠けている。
一方、オプションのブレンボ製ブレーキの効きには目を見張る。ワークアウト後もフェードとは無縁であり、自信をもって、ブレーキングを我慢できると感じた。