text & photo:Kunioo Okada (岡田邦雄)
冬のパリで開催されるレトロモビルも、今年で41回目の開催となった。レトロモビルの大成功の影響で、今ではそれ以上の会場面積で開催されている後発のイベントもあるようだが、質と規模との両方の面から評価すると、やはりレトロモビルがインドアのクラシックカー・イベントの最高峰と言えるだろう。実際、その開催時期も冬のオフシーズンであり、これから始まるクラシックカーの様々な催しへの期待を持ってクラシックカーの関係者が集まる冬の社交場ともなっている。
パリのモーターショーが開催されるのと同じポルト・ド・ヴェルサイユの会場は広く、とても1日では廻りきれない。クラシックカーを巡る全ての事物がここで開陳されている。シビエやマーシャルのヘッドライト、テールライト、エンジン、プラグ、マグネトーなどの様々なパーツを扱う業者が数多くあり、古書やカタログの専門店もあれば、クラシックカー専門誌も自らの宣伝ブースを出店している。
また各自動車クラブやワンメイク・クラブやクラシックカー・イベント主催者のブースもあるし、クラシックカーの販売業者も多く出店している。そしてクラシックカーのオークションも開催され、出品車両が展示されている。さらに地元フランスの自動車メーカーも、自らが所蔵する歴史的名車を何台も並べて、存在感をアピールしている。
百聞は一見に如かず。どうぞ、ディープかつ深遠なレトロモビル会場の写真をご覧いただきたい。
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最近は往年のフォーミュラ・マシンがショップの手により出品される。
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イギリスのフィスケンはディーノ166F2を始め数多くを展示した。
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その名もヒストレ・ダウトスはビッザリーニ5300GTを中央に並べた。
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クラシック部門をアピールするポルシェは718W RSを持ち込んだ。
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会場には意外なカラーリングのポルシェ356カレラ・アバルトが並ぶ。
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フォード最後のスポーツ・プロトタイプであるP68が姿を見せた。
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日本でもおなじみのローラT70 Mk-IIIもショップのブースに並ぶ。
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ポルシェのレンシュポルト・モデルは数多く並ぶ。こちらは907.
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かつてスティーブ・マックイーンがドライブしたポルシェ908/2。
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20世紀初頭のクルマも多く、1911年型フィアットS76 レコードを発見。
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ビッザリーニ5300GTをコンペティション・ライトウェイトに改造した個体。
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1947年型スタンゲリーニ1100ベルリネッタ、カロッツェリアはモット。
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オークションに出品された珍しいボディカラーのランチア・ハイエナ。
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シックなカラーを纏うマセラティ・カムジンもオークション出品車だ。
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珍しいデ・トマゾ・ヴァレルンガの、ロータス・ツインカムRHD仕様。
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FIAのボスを務めるジャン・トッドも来場し、注目を集めていた。
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ペガソのクラブでは新旧各モデルが並ぶ。中央はZ102トゥーリング。
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チャパルを経営するのは、ピエール・バルディノン氏の子息。
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ザガートの習作であるラリッシモ・プロトタイプがさり気なく置かれていた。
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ホンダS800はフランスでも人気があり、オーナーズクラブも存在する。
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ボッシュのブースには往年のサービスカーだったVWタイプ2コンビを展示。