スピード&エコ・チャレンジ
公開 : 2016.03.05 23:50
静止状態からの距離が1600mに達したタイミングで241km/hに達するクルマはあれど、同時に50mpg(17.7km/ℓ)の燃費をキープするクルマはAUTOCARのテスト史上なかった。今回の候補中、あらたな歴史をつくるクルマはいるのだろうか?
MIRAハンドリング・サーキットは、われわれのホームのような存在である。この数十年、幾度となく足を運び、自動車を見つめてきた。
AUTOCARのテスターは、峠やレースの世界から来た者が多く、当然皆、腕に覚えがある。だから天気に惑わされず、徹底的振り回し、性能を見極める。
あらゆる速いクルマをテストしたし、あらゆる燃費のいいクルマもテストした。なかにはいいクルマもあったし、残念ながらそうではないクルマもあった。
ただしわれわれにとって、まだ出会ったことのないものがある。それは、0-1600mを走らせたタイミングで150mph(241km/h)に達し、そんな俊足でありながらも50mpg(17.7km/ℓ)の燃費を超えるクルマだ。