スバル、次世代プラットフォームの技術概要を発表
2016.03.07
スバルは、次世代プラットフォームとして開発を進めている、スバル・グローバル・プラットフォーム(以下、SGP)について、報道向け技術発表を開催した。
SGPは、水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、アイサイトと共に、次世代のスバル車を構成する基盤技術。主な特徴として、動的質感の向上、世界最高水準の安全性能、全車種を一つのプラットフォームで受け持つことが挙げられる。
動的質感については、現行比2倍近い剛性強化・足回り機構の進化・共振や振動の低減により、質の高い走りを実現するもの。例えば、これまでが0-400mの加速タイムに主眼を置いたとするなら、SGPでは0-400mの過程を重視していくという。振動や快適性については、乗員が触れる箇所の振動を大幅低減するほか、リア・スタビライザーを車体へ直接取り付けることで車体の揺れを半減させる。
安全機能については、重心高を5mm下げたほか、衝突エネルギー吸収率を現行車比で1.4倍にするなど、アクティブ/パッシブ両面のセーフティ性能を向上。また、自動運転に関しては、自動車専用道路の渋滞時追従機能(トラフィック・ジャム・アシスト)を、アイサイトのみで実現し、2017年に投入する予定だという。ただし、スバルとしては、あくまで事故ゼロの技術を徹底し、自動運転技術はその進化上にあるものとしている。
今回発表されたSGPは、インプレッサからレガシィまで、全車種を一つのプラットフォームで設計・開発することも明かされた。ガソリンだけでなく、ハイブリッド、PHV、電気自動車というパワーユニットにも対応するという。
なお、この次世代プラットフォームは、2016年後半に登場する次期インプレッサを皮切りに、全てのスバル車に採用していく方針だ。