スバル・レヴォーグ
公開 : 2016.03.08 23:50 更新 : 2017.05.29 18:41
■プロローグ
“4代目のレガシィがスバル・レヴォーグの精神的な祖先である” ― マット・ソーンダース (ロードテスト編集補佐)
スバルと聞いて、即座に連想する現行モデルが見つからない……。
これが20年前ならばどうだろう? 多くの英国人は、森のラリー・ステージを疾走するインプレッサ・ターボの姿と、ボクサー・エンジンの奏でる音を連想したはずだ。
しかしスバルによると、アメリカに挙げられる主要マーケットのカスタマーは4WDエステートである、レガシィを真っ先に思い浮かべたという。
2013年、東京モーターショーではじめて姿を現したレヴォーグも、4代目レガシィの歩んだ路線をトレースしたいと考えているようだ。
4WDのワゴンであるのはもちろんのこと、ソフィスティケートされたインテリアやターボ・エンジン、ハンドリングで、もう一花咲かせたいと思っている。
英国に輸入されるのは、1エンジン、1ギアボックス。オール・ニューの1.6ℓ水平対向4気筒ガソリン・ターボにCVTという組み合わせだ。
4代目レガシィのように、後世に語り継がれるクルマになるか? いざ、テスト。
■特徴
“英国内で選べるトリム・レベルはGTの一択” ― ニック・カケット(ロードテスター)
後方に向かって撫でつけられたルーフ・ライン、高められたウエスト・ライン、エッジの立ったボディは5ドアのエステートにスポーティネスを求めるカスタマーを対象にしているはず。
ただ、テスターの多くは、アトラクティブ(=魅惑的)というよりもむしろディスティンクティブ(=独特)であるだけに留まっているように感じる。