スバル・レヴォーグ
公開 : 2016.03.08 23:50 更新 : 2017.05.29 18:41
これがスバル独自のインテリアだといわれればそこまでだが、少なくともドイツのプレミアム・ブランドを好むユーザー層は、微塵も心を動かされないだろう。
褒めるべく点は、各部のパーツのフィッティングである。パネルを押してみても、石のようにガッシリとした感覚が伝わる。
同時にエルゴノミクスもよく考えられる。最新の7.0インチ・インフォテインメント・システムの操作にも迷うことはなさそうだ。
また、レヴォーグの内装は広々としている。決して外装は大きくはないのだが、アンダーピンの影響もあってアウディA3スポーツバックよりも余裕がある。
頭上スペースもゆとりがある。大人が後席に乗ってもたいていの場合、ストレスはないだろう。この状態の荷室容量も522ℓとたっぷりだ。
シートを倒せば容量は1446ℓまで大きくなる。前後長も約1.9mが確保されている。自慢の実用性は健在だといっていい。
スピーカーは計6ヶ所。音質は可もなく不可もなし。スバルの ‘スターリンク’ システム用のアプリケーションをダウンロードすればスマートフォンの接続もできる。
■パフォーマンス
“トランスミッション・トンネルのドライブ・モード切り替えスイッチがステアリング上にあればいいのに” ― マット・ソーンダース (ロードテスト編集補佐)
かつてのスバルに慣れているわれわれにとって、レヴォーグは奇妙なポジションにあるクルマだと感じる。
100の位が ‘2’ から始まる出力を叩きだす水平対向ターボ・エンジンにマニュアル・トランスミッションを組み合わせるのがスバルだと思っているからだ。
しかし、レヴォーグが載せているのは1.6ℓのエンジン。水平対向の4気筒エンジンこそ同じだけど、ドロドロと音を鳴らしながら、とびっきりの加速をするのがスバルだったのに……。