マセラティ・レヴァンテ
公開 : 2016.03.11 23:50 更新 : 2017.05.29 19:12
噂を耳にしてしばらく経ったが、マセラティ初のSUVにトライするチャンスが訪れた。著名なイタリアン・エンブレムを掲げる価値はあるのだろうか?
■どんなクルマ?
マセラティがSUVを制作する意向をはじめて発表したのは2003年のこと。この際にクーバン・コンセプトと呼ばれるモデルを公開。ジョルジェット・ジウジアーロがデザインし、V8エンジンを積んでいた。
このクルマが市販化まで進むことはなかったが、2011年には再び(2003年のものとは別の)クーバンが公開された。ジープのメカニカルを基本とし、2014年のはじめには市販化されるだろうといわれていた。
2011年の発表から3年が経った2014年のイベントでは、マセラティ製SUVなど影も形もなく、さらに2年後の今年、(賢いことに)ジープ・ベースではなく、マセラティ・ベースのSUVがお披露目された。
初期の段階ではアメリカで生産されるといわれていたのだが、実際はイタリア、トリノにあるフィアットの巨大な工場、ミラフィオーリ・プラントで組み立てられることとなった。
ベントレー・ベンテイガやジャガーF-ペースなど、元来SUVの専門ではなかったメーカーから出されたモデルは数あれど、マセラティはポルシェ・カイエンを、ダイナミクスとセールスの両方でターゲットとしている。