マセラティ・レヴァンテ

公開 : 2016.03.11 23:50  更新 : 2017.05.29 19:12

当然ホイール・トラベルは大きく、堅牢なボディ・ストラクチャーのおかげで、勾配の大きな坂道や、ぬかるみもぐんぐんと進んでいった。

インテリアは過去のマセラティほど豪奢ではないのだが、少なくともエレガントではある。レザーで覆われたダッシュボード中央のインフォテインメント・システムも操作しやすくなっている。

実用性はマセラティにとって最優先事項にはならなかったとのことだが、(特別ではないにせよ)前席周辺のスペースは十分に広く、荷室の深さもある。シートのホールドも簡単だ。足元のスペースに限りのある後席も座り心地がいいことは間違いなく、小物入れも備わっている。

■「買い」か?

実用性が確保され、速く、大きく、上流階級的なSUVが欲しいのならば、レヴァンテは ‘ほしい物リスト’ の上位にくるはずだ。

たとえば自動パーキング・システムや大型のインフォテインメント・スクリーンなど、モダンなアイテムは備えていないし、ディーゼルも数値が飛び抜けて優秀なわけではない。

けれどレヴァンテはハンサムだ。ドライバーは心から楽しめる。パッセンジャーも心地いい。それがマセラティの定義だとすれば、レヴァンテも生粋のマセラティだ。


マセラティ・レヴァンテ

価格 £55,000(887万円)以下
最高速度 230km/h
0-100km/h加速 6.9秒
燃費 13.9km/ℓ
CO2排出量 189g/km
乾燥重量 2205kg
エンジン V型6気筒2993ccターボ・ディーゼル
最高出力 275ps/4000rpm
最大トルク 61.2kg-m/2000-2600rpm
ギアボックス 8速オートマティック


▶ 海外初試乗 / メルセデス・ベンツGLS350d
▶ 海外初試乗 / アウディQ7 3.0TDI Sライン
▶ 海外初試乗 / レンジローバー・スポーツSDV8オートバイオグラフィー
▶ 海外初試乗 / ボルボXC90 D5インスピレーション
▶ 海外初試乗 / ポルシェ・カイエンSディーゼル
▶ 海外初試乗 / BMW X5 xDrive 30d

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事