ホンダNSX
公開 : 2016.03.15 23:50 更新 : 2017.05.29 19:09
心で会話ができる親密なパートナーのようなステア・フィールは、ポルシェ991 GT3をただひとつのベンチマークとした結果である。
フロントにV10エンジンを載せた ‘アドバンスド・スポーツカー・コンセプト’ を発表したのが2007年。2012年にはV6を横置きしたNSXコンセプトが姿を現した。
それを機に北米にあるホンダ(とラグジュアリー/スポーツ・ブランドのアキュラ)のなかの、小さなチームは気づく。今日のスーパー・スポーツカー・カテゴリーにおいて、V6はあまりに ‘小さすぎる’ ということを。
適したエンジンがない……。載せるクルマもない……。これが2年前のこと。チーム内の人びとも、スポーツカーと呼べるクルマを作るに、十分な経験がなかった。
ホンダ・ジャパンは、初代NSXの開発に関わった、3人のベテラン・エンジニアを送りこんだ。これが、開発のスピードが一気に速まるきっかけとなった。さらにホンダらしいことをした。若い ‘原石’ を投入し、彼らをチームの指揮官に抜擢したのだ。
初代NSXはミド・エンジンのフェラーリに、半分の価格で近づこうとしていた。これは最新も同じである。
(R8やフェラーリをベンチマークとすることはやめたが)パームスプリングスにゴルフを楽しみに行ける快適性も必要だと考えられている。だから数本のゴルフ・クラブもトランクにおさまる。サーキットももちろん楽しめる。
R8のようなプロポーションだが、ディテールはより骨ばっており、10個のラジエターのためにたくさんのスクープやベントがついている。スペースフレームは様々なマテリアルを混合。これもアウディの手法と似ている。