ホンダNSX
公開 : 2016.03.15 23:50 更新 : 2017.05.29 19:09
シートは2座のみ。エンジンは2つのターボチャージャーを併せもつ3.5ℓのV6(新型)とし、キャビンの後ろ、低い位置に縦方向に鎮座する。ドライサンプのこれのバンク角は75°。この外側にターボが組み込まれている。
ユニット後方のかなり低い位置にエグゾーストやサイレンサーが詰まっており、その上に荷室がある。よってゴルフ場に着くころには、ゴルフ・クラブが程よく温まっているだろう。当然重心高もかなり低い。
6500rpm〜7500rpmで507psを発揮すると聞いて、いまいちだな……と思う向きのために、エンジン後方にフライホイールとスターターの役割を果たす、ディナー・プレート・サイズのモーター(49ps)がつく。
そのうしろには、デュアル・クラッチ・オートマティックが組みこまれる。発進は1速から。クルーズ時は9速まで使え、2〜7速のあいだで適したギアを選ぶ。言わずもがな、コンパクトなパッケージングとなっている。
フロントのスカットルはかなり低く、これが視界をよくしている。初代のユーザビリティの高さを忘れていなかったのだ。ここにも38psのモーターがそれぞれの車輪につく。これでトータルの出力は581psとなる。
プラグインではないというのがポイントだ。ドライブ・モードはクワイエット/スポーツ/スポーツ+/トラックから構成され、あくまでモーターはパワー・ブーストのための仕事をする。
要するにマクラーレンP1やBMW i8と同じ仕組みなのだ。パワーのアウトプットだけではなく、重量が嵩んでいる点も同じだ。NSXの場合、1725kgのエネミーと戦わなければならない。