ロールス・ロイス・ドーン

公開 : 2016.03.16 23:40  更新 : 2017.05.29 19:25

基本的にはやわらかい乗り味だが、ボディのモーションはうまく制限されている。振幅の大きい、不自然なゆらめきもない。少しだけ軽く、進んで中立付近に戻ろうとしないステアリングには、いくらかの慣れが必要であるものの、激しいコーナリングにも適している。

速いスピードでコーナーへ突っ込みすぎると、時に曲がりたがらないといった一面もあるが、基本的には自分の狙い通りに鼻先を向け、ラインをトレースできる。ただまっすぐクルージングするだけのクルマではないのだ。

速さももちろん第一級。0-100km/h加速では、いとも簡単に5秒を切ることができるし、250km/hでクルーズすることも容易い。幌をあげても風切り音はほとんど聞こえず、レイスよりも巡航時の騒音が数デシベル程度小さくなっていると担当者は語ってくれた。

ドロップヘッドになっても、嫌なことがひとつも見当たらないとくれば、顧客の多くが乗り換えるだろう。

■「買い」か?

洗練されたビッグ・コンバーチブルが気になるのならば、ロールス・ロイス・ドーンが究極の選択肢となるだろう。これほど静かでなめらかなクルマは初めての体験であった。ハンドリングにも妥協点はない。このカテゴリーにあらたなスタンダードが定まった瞬間であった。


ロールス・ロイス・ドーン

価格 £250,000(3,999万円)
最高速度 250km/h
0-100km/h加速 4.9秒
燃費 7.0km/ℓ
CO2排出量 330g/km
乾燥重量 2560kg
エンジン V型12気筒6592ccターボ
最高出力 571ps/5250rpm
最大トルク 79.5kg-m/1500rpm
ギアボックス 8速オートマティック


▶ 国内ニュース / ロールス・ロイス・ドーン、日本国内で初公開
▶ 海外ニュース / ロールス・ロイス、BMW100周年にあわせコンセプトカーを計画

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事