アストン マーティンとレッドブルF1チームがハイパーカーを製作

公開 : 2016.03.17 22:45  更新 : 2017.06.01 01:35

アストン マーティンとレッドブルF1チームが共同して次世代のハイパーカーを制作すると、3月17日に発表された。

AM-RB001というネーミングが決定しているモデルで、アストン マーティンのスポーツカー・デザインとレッドブルF1チームのテクノロジーが融合したクルマになるという。

最も成功したF1カー・デザイナーであり、現レッドブルのチーフ・テクニカル・オフィサーであるエイドリアン・ニューウェイと、アストン マーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマンが共同してその作業にあたるという。

アストン マーティンのCEOであるアンディ・パーマーは、このパートナーシップについて、「F1は、世界的なスポーツイベントであり、アストン マーティン・ブランドの認知度をさらに高めてくれます。本パートナーシップには、それ以上の可能性が秘められています。アストン マーティンとエイドリアン・ニューウェイが、前例のないハイパーカーの開発に取り組みます。Q by アストン マーティン・アドバンスド、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ、プロジェクトパートナーのAFレーシングAGのコラボレーションにより、我々は未来のカーデザイナーのイマジネーションを刺激し、スポーツカー・エンスージアストを魅了することになるでしょう。今月上旬にDB11を発表したばかりという非常にエキサイティングなタイミングで、新たなパートナーシップを発表することができました。このパートナーシップとともに、アストン マーティン・ブランドは、その本質がレースにあることを改めて強調します。」とコメント。

一方、レッドブル・レーシングのチーム・プリンシパルであるクリスチャン・ホーナーは「これは、レッドブル・レーシングにとって、非常にエキサイティングなプロジェクトです。このイノベーション・パートナーシップを通じて、モータースポーツ・アイコンのひとつ、アストンマーティン・ロゴが1960年以来久しぶりにGPシーンに復活します。エイドリアン率いるレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズは、私たちの持つF1のDNAを基礎として、ロードカーの頂点に立つモデルを創り上げるでしょう。エイドリアンには、ロードカーをデザインしたいという長年の夢があります。このプロジェ クトのおかげで、彼の夢が現実になります。パートナーシップの成功を確信しています。個人的にも、その成果を目の当たりにできる日を心待ちにしています。」と語った。

アストン マーティンのCCOであるライヒマンは、One-77、ヴァルカン、そして、ジュネーブ・モーターショーで公開されたばかりのDB11など、ここ数年のアストン マーティンのデザインを担当し、斬新さも感じさせる新たなデザイン言語を確立させた人間だ。彼は、「現在、F1からフィードバックされた最新空力テクノロジーとアストンマーティン・スポーツカーの魅力的なデザイン言語を組み合わせたハイパーカーの開発と取り組んでいます。エイドリアンやレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとのコラボレーションを通じて、誰もが特別な経験をすることになります。ロードカーには、F1マシンのような制約はありません。アートとテクノロジーを究極レベルで融合させ、もっとも効率的なフォルムを持つハイパーカーを生み出すという希有な機会に恵まれました。」とコメントしている。

レッドブルのニューウェイは、「6歳の頃から、私はふたつの夢を持ち続けてきました。ひとつは、レーシングカーをデザインすること、もうひとつは、スーパーカーのデザインに携わることです。第一の夢は、自らのキャリアとして叶いました。第二の夢については、これまで何千枚もスケッチを描いて、あれこれアイデアを巡らせてきました。マレクやアストン マーティン・デザインチームとともに、自らの夢を実現する機会が訪れたことに興奮を覚えています。このプロジェクトによって、F1テクノロジーを新たな分野に応用することができます。」というコメントを発表している。

また、アストン マーティン、レッドブル・レーシング、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーの3社によるパートナーシップ設立を記念して、2016年型のF1マシン、レッドブルRB12には、アストン マーティン・ウィングが描かれることも、併せて発表された。

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