セアト・アテカ2.0 TDI 150 4ドライブ

公開 : 2016.03.17 23:30  更新 : 2017.05.29 18:43

日々の運転を考えると低回転の力づよさは既に褒められるレベルにある。2000rpmより下でグンと引っぱり、4000rpmまでつづくため、気持ちに余裕が生まれる。

ギアボックスの操作感はなめらかで軽い。その他のコントロールの重みも驚くほど心地いい。制動力もまずまず。ペダルの踏み心地にも違和感がない。

セアトがスポーティーであることを主張しているのは先にも書いたが、スペインのツイスティな道では彼らの意見の正当性が感じられた。とても引き締まっている。

かなり速度をあげてコーナーに入っても、グリップの限界は高く、ボディも素早く反応する。日産キャシュカイに比べても、明らかに楽しいクルマである。

だからこそ日常域では下からの突きあげが大きい。ただし、これをスポーティーと呼べるだけの ‘ほどよさ’ を感じるのも事実。情緒に欠けるリバウンドもない。

ドスンといった嫌なパンチを下から受けるのは、よほど大きなリッジを踏んだときのみ。セカンダリー・ライドにもこれに釣られるが、ごく稀な例である。

サスペンションからもコトコトといったような異音は聞こえてこず、18インチ・ホイールのノイズも最小限だが、一方のウインド・ノイズはかなり大きめである。

キャビンのデザインはセアトの現行レオンと似通った部分が多い。よって手が込んでだフィニッシュだ。見た目、質感ともに好印象である。さすがセアトである。

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