フォード・レンジャー2.2 TDCi 160

公開 : 2016.03.18 23:50  更新 : 2017.05.29 18:53

メカニカルの面では、パワー・ステアリングが電子制御になった。これはトレーラーとしてレンジャーを使用する際に、挙動を安定させる役割を果たす。リミテッド2グレードに2.2ℓのTDCiエンジンを組みあわせる場合、ギアボックスは6速のデュアル・クラッチとなる。今回テストする車両もこの組み合わせである。

■どんな感じ?

外観は見るからにたくましい。インテリアには高価に見える素材がたくさん使われているし、スイッチやコントローラーの配置も気が配られている。電動調整ができるシートにも上品だが丈夫なレザーがあしらわれている。調整幅は前後/上下ともにたっぷりと用意されており、ステアリングとの折り合いもつけやすい。

ダブル・キャブ形式をとるため、後部のスペースにも不満はなく、2人の大人であればゆとりをもって座ることができる。ただし後席周辺はクオリティよりも機能性を優先させている印象。フロアが高いのもあり、すっかりとリラックスしたいのであれば前席をおすすめする。

イグニッション・ボタンを押すと、ディーゼル特有の不機嫌そうな音が室内にも入ってくるが、ピックアップ・トラックの性質に沿う音質だとも感じる。大きなトルクを連想させる音だ。走りだしても継続して耳に届く。しかし、不快でたまらないといった状況にはならない。

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