ボナムス・アメリアアイランド・オークション

●2016.03.10 アメリアアイランド／フロリダ/USA アメリアアイランドで開かれるコレクターズカーズ・オークションの先陣を切ったのがボナムス・オークションだ。コンクールにリンクして行われているだけに、旧いモデルやアメリカが多いのが特徴だ。 2016年のメジャー・オークションはアリゾナ、パリと移動してきたが、3月は再びアメリカに戻る。フロリダ州アメリアアイランドで開かれるコンクール・デレガンスにリンクして行われるもので、まずボナムス・オークションが行われた。 幅広い年式のモデルが集まるコンクール・デレガンスのファンを対象とするだけに、いつものコレクターズカーズ・オークションに較べ戦前のモデルやアメリカ車が多くなるのが特徴といえる。 ここで最高落札額を記録したのは、アメリアアイランドらしく1937年型ブガッティ・タイプ57SCスポーツツアラーの11億6万円で、そこに1937年型メルセデス・ベンツ540Kカブリオレが3億3561万円で続き、1967年型フェラーリ275GTB/4の3億1075万円、1933年型マセラティ8C 3000ビポストが1億1312万円、1955年型メルセデス・ベンツ300SLは1億193万円で、これがベスト5となった。このようにオークションの上位は、コンクールにリンクした結果となった。 しかし世界的な経済不安から入札は低調で、96台出品された中で落札されたのは60台に留まり、落札率は62.5%と低調だった。流れた車両は高額な物が多く、コレクターズカーズ・オークション界は、昨年ほどの勢いが無くなってきたようだ。 フェラーリでは急沸していた308、512BBが全滅となり、ランボルギーニは普通のモデルだけに動かず、高くなってしまったジャガーEタイプもすべて流れてしまった。 一方でポルシェ勢は堅調な落札額を記録している。マニアックなモデルとしては、希少な初期型のクリーンなスタイリングを持つデ・トマゾ・パンテーラは、フェラーリやランボのようには上昇せず、僅か1268万円で終了してしまった。