スマート・フォーツー・カブリオ71
公開 : 2016.03.22 23:50 更新 : 2017.05.29 18:43
いうまでもないことだが、市街地では機敏に走り、上記のマイナス点も気にならない。けれどこれが、コーナーが連なる上り坂などになると、辛いのである。
短いホイールベースと、比較的クイックに仕立てられたステアリングのおかげで挙動もナーバスだ。ステアリングを介した、自信を誘発するフィールにも欠けている。
もう一度いうが、市街地ならば気にならない。95%がシティ・ユースであるという情報を信じるならば、特にこれをとやかくいう向きもないであろう。
軽く、キビキビとしたフロント・ノーズ。約7mという最小回転直径。さらに屋根がひらくとくれば、市街地を駆けまわるのが楽しみでならないはずだ。
ただ、決してコンフォートよりのクルマではないことは念のために書いておく。
低速域のセカンダリー・ライドがバタついているのは、フロントがハーシュネスを受けてから、間髪いれずにリアも同じハーシュネスを受けるから。上下動も大きい。
一方、2名のパッセンジャーのためのスペースは十分すぎるほど。前方視界も大きい。ただトップ・グレードにしかステアリングのハイトは調整できない点は要注意。
ルーフを閉じた状態の荷室容量は340ℓ。開けると260ℓまで縮小する。ただしこれは容積上の数値であり、実際のカタチはかなり不便である。