メルセデス・ベンツGLCクーペ、正式デビュー
公開 : 2016.03.24 23:40 更新 : 2017.06.01 01:34
メルセデス・ベンツのコンパクトSUVであるGLCの、スポーティーな立ち位置にあるGLCクーペがニューヨーク・モーターショーにて正式デビューした。
BMW X4やポルシェ・マカン、ジャガーF-ペースを見据えた、5ドアのハイ・ライダーには2.0ℓのガソリン・エンジンと2.1ℓのディーゼルがそれぞれ2種のチューニングがなされたうえでラインナップされる。
£38,000(606万円)という予想価格は、スタンダードなGLCよりも£3,000(48万円)高価ということを意味する。アンダーピニングはGLCと共通であり、ドイツのブレーメンにある自前の工場にて組立てられる。
ボンネット、フロント・フェンダー、ドア・パネルの下半分はGLCと共通。スポーティーなバンパーや角度が急なフロント・ガラス、リフトバック・スタイルのテールゲートはGLCクーペ専用となっている。
ベーシックなスティール・バネを備えるもののほかに、オプションでエア・ボディ・コントロールを備えるものも選べる。後者はデュアル・チャンバーつきのエア・スプリングであり、GLCと同じものだ。
GLCクーペの場合、さらに可変ダンピング・コントロールとスティール・バネを組みあわせることができる。メルセデス・ベンツこれを、‘ダイナミック・ボディ・コントロール’ と呼んでいる。
全長は4730mm、全高は1600mm。BMW X4と比べると60mm長く、30mm低いことになる。ホイールベースは60mm長い2870mm(GLCと共通)となり、ホイールは最大で20インチを選べるようになる。
インテリアの大半はCクラス/GLCと共通であり、リア・シートは40/20/40で分割できる。
GLC250クーペには2.0ℓガソリン(204ps)、GLC220dクーペには2.2ℓディーゼル(170ps)、GLC250dクーペには2.2ℓディーゼル(204ps)がそれぞれ搭載される。これはGLCと同じラインナップだ。
どのエンジンにも、評価の高い9速オートマティック・ギアボックスがマウントされ、駆動方式は標準で4マティックとなる。これらの組みあわせはすべて、GLCのセールス戦略を踏襲した結果である。
2016年、第4クオーターにはもうひとつのエンジンが追加される予定だ。2.0ℓ4気筒のガソリンであり、245psを発揮。GLC300クーペもこちらを搭載する。
さらにその後、3.0ℓV6ディーゼル(258ps)を搭載したGLC350dクーペも加わる予定であり、ガソリン・タイプは3.0ℓV6(368ps)のメルセデス-AMGが開発を請け負ったGLC43が用意されるそうだ。
また慣習どおり、ガソリン-電気ハイブリッドであるGLC350eの投入も模索されている。こちらは2.0ℓターボチャージド4気筒ガソリン・エンジンと電気モーターが、トータルで279psを生みだす。
このユニットは、30km程度のゼロ・エミッション走行を可能とし、0-100km/hタイムは5.9秒。内燃機関とモーターが共同で生みだすパワーは320psとなる。
またメルセデス-AMG GLC43の計画もある。ツイン・ターボの3.0ℓV6ガソリン・エンジンは367ps/53.0kg-mを発揮。0-100km/hタイムは5秒を切る。
さらにパワフルなGLC63 4マティックも決定済み。AMG製のツイン・ターボ4.0ℓV8ガソリン・エンジンを搭載し、最高出力は最大で510psとなる。
モデル・レンジに幅広さをもたせるために、(エンジンは限られてくるが)GLCクーペにも後輪駆動のモデルと、6速マニュアル・ギアボックスが用意されている。
▶ 2016 ニューヨーク・モーターショー
▶ 海外初試乗 / メルセデス・ベンツGLCクーペ