スバル、新型インプレッサ・セダン/5ドアをニューヨークで初披露
公開 : 2016.03.24 23:55 更新 : 2017.06.01 01:34
スバルは、ニューヨーク・モーターショーで、新型インプレッサの北米仕様車を世界初公開した。
新型は、全面刷新したプラットフォーム、スバル・グローバル・プラットフォームを採用し、ボディ・シャシーの剛性や強度などを大幅に向上。世界トップクラスの衝突安全性能・危険回避性能やドライバーの意思に忠実なハンドリング・快適な乗り心地を進化させたという。
北米向けインプレッサの生産地は、従来の日本から、米国インディアナ州のSIA(スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ)に変更し、生産する予定。米国販売は、年末とされている。
エクステリアは、ワイド&ローのプロフィールに、スバルの象徴となるヘキサゴングリルやホークアイ・ヘッドランプに一体感をもたせて構築。サイドのシルエットは、フロントからリア・ショルダーまで抑揚豊かなキャラクターラインと、跳ね上がるドアパネルラインによって躍動感を持たせた。ボディサイズは、セダンが4625×1777×1455mm、5ドアが4460×1777×1455mm(いずれも北米仕様値)。
インテリアは、連続した造形とし、立体的になったシートは質感を高めた。インストルメントパネル中央には8.0インチと大きくなったタッチスクリーン・ディスプレイを採用し、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応したコネクティビティを提供する。
車体・シャシー各部剛性は従来モデル比で1.7倍から2倍へ大幅に向上。足まわり機構の進化、低重心化により、操舵応答性を高め、優れた直進安定性と路面に吸い付くようなコーナリングを提供する。また、車体の共振やひずみを分散し、ステアリング、フロア、シートの振動を低減することで、車格を超えた快適性を実現した。
これにくわえ、レヴォーグに搭載するアクティブトルクベクタリングをインプレッサにも採用し、旋回性能、操舵応答性を向上している。
パワーユニットは、新型インプレッサからの新規採用となるFB型2.0L水平対向直噴エンジン。従来型自然吸気エンジン比で約80%の部品を刷新するとともに軽量化を実現することで、出力を152psへ高め、燃費も向上させた。
トランスミッションには改良型リニアトロニックを採用。レシオカバレッジの拡大と軽量化により、加速性能と燃費性能の向上を両立。全車にオートステップ変速を採用するとともに、マニュアルモードについては7速化することで、ドライバーのイメージ通りの加速感を実現している。
安全性能については、後退時自動ブレーキシステムをインプレッサとして初採用。車両後退時、リアバンパー内部に装着したセンサーが障害物を検知し、衝突の可能性がある場合、ドライバーに注意を喚起する。これは、ブレーキ操作などドライバーによる回避操作が無い場合、自動的にブレーキをかけ、衝突回避または衝突による被害軽減を図るものだ。
また、死角検知機能、後退時支援機能をインプレッサとして初採用し、全方位での予防安全性能向上を追求した。
なお、日本をはじめとした北米以外の地域の仕様は明らかにされていない。