トヨタ・プリウスのプラグイン・ハイブリッドが登場

公開 : 2016.03.24 23:37  更新 : 2021.01.28 18:21

トヨタプリウス・プライムと呼ばれるプラグイン・ハイブリッド・タイプのプリウスをニューヨーク・モーターショーにて公開した。トヨタはこれを “最新のテクノロジーを盛り込んだフラッグシップ・モデル” とする。

電気のみの力で135km/hの最高速度を実現し、内燃機関を一切使用せずに50kmの航続が可能なのだという。英国のショールームに並ぶのは今年の末。燃費は71.5km/ℓに達し、CO2排出量は32g/kmとなる。

標準のプリウスとは外観でも差別化が図られており、前後のLEDを使用したライトが特徴的だ。全幅は15mmワイドになり全高は20mm下がる。空気抵抗係数は0.24に押さえられており、ラジエター・シャッターやダブル・バブル型リア・ガラスも専用品である。

日が照っている時には、ルーフにあしらわれたソーラー・パネルがバッテリーをチャージする。気体噴射式のポンプ・システムは、バッテリーのみのモードでもエアコンの使用を可能にしている。

標準のプリウスに比べてリチウム・イオン・バッテリーは大容量化され8.8kWhとなる。わずか2時間20分でフル・チャージが可能なのだそうだ。プリウス・プライムの乾燥重量はまだ明らかになっていないが、トヨタは “できるかぎりミニマムにした” と主張している。

内燃機関は1.8ℓの4気筒を使用し、排気ガスを再循環させるシステムの容量も大きくなった。全体の燃費は40%向上しており、トヨタいわく、市販の内燃機関のなかでもっとも効率的なユニットなのだそうだ。

同時にトヨタは、プリウス・プライムのことを、真のドライバーカーというワードを用いて説明する。デザイナーは、「よりドライビングに熱中できるドライビング・ポジションにした」と自信を持っており、高いセンター・コンソールとキャビン・レイアウトはラグジュアリー・クーペらしくした結果なのだそうだ。

ドライバー中心に設計されたダッシュボード中央には4.2インチのTFTスクリーンがセットされ、ワイヤレスの携帯電話充電用トレーも設えられる。

▶ 2016 ニューヨーク・モーターショー

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事