フォルクスワーゲン・パサート1.6TDIブルーモーション
公開 : 2016.03.29 23:50 更新 : 2017.05.29 18:57
■どんな感じ?
ギアがロングになったことで、瞬時の加速を得るためにシフト・ダウンをする頻度があがるが、これこそがこのクルマの存在意義といおうか。高速巡航では回転を低くたもてるし、低い回転域でもディーゼルらしい力強さで前に進んでくれる。無気力に感じることはまるでない。
さすがに峠道ともなると、適したクルマは他にもあるが、それでもパサートがつまらないと感じることはない。どちらかというと機敏に動きまわるタイプで、これに加えて粘り強さ、安定感が魅力。ブレーキングをきちんと意識して行えば、アンダーに悩むこともない。
しかし、1.6ℓユニットの高回転域のノイズは盛大で、ステアリングを通じたヴァイブレーションも無視できない。これに関しては2.0ℓTDIの方がもっとリファインされているのは間違いない。ただ、それよりも一般道を流れにあわせて走るかぎり、驚くほどの静粛性の方に度肝をことになるはず。実に静かなのである。