ヴォグゾール・コルサ1.4T 150レッド・エディション

公開 : 2016.03.30 23:50  更新 : 2017.05.29 18:29

■どんな感じ?

“最高グレードであるVXRはちょっと……” という向きにはレッド・エディションがうってつけだろう。

アップレートしたエンジンのもたらす加速力はなかなかのものだし、上へ回りたがる性格でもある。2000rpmあたりでは聴き心地のいい音を奏でる一方で、アッパー・レンジではややフラットだがパワーはある。

コーナー手前でステアリングを切ると、極めてハツラツと向きを変え、タイトなラインでも粘りづよさが損なわれない。ただし、2つの理由で、コーナー中腹では修正舵を与えてやる必要がでてくるのである。

1つ目。スポーツ・サスを装着しているにも関わらず、ボディ・ロールが極めて大きい。グラつきを抑えるために少しずつ舵角を内側に寄せてあげないと、気づけば車体が外に逃げそうになるといったことが多い。そして2つ目、ステアリングだ。全般的にかなり重めに仕立てられているため、ステアリングもまた勝手に外に動こうとする。腕力を振り絞って修正してあげなければ、思ったとおりのライン・トレースがしづらい。

たいていのスポーツ・サスは単に硬いものになりがちだが、レッド・エディションも例外ではない。大きなアンジュレーションやスピード・バンプは上手にいなすのだが、セカンダリー・ライドが殊のほか不快にさせる。路面状況に左右されやすいのである。

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