ヴォグゾール・コルサ1.4T 150レッド・エディション

公開 : 2016.03.30 23:50  更新 : 2017.05.29 18:29

インテリアは、スポーティー・グレードであることを、そこはかとなくアピールしている。スポーツ・シートにはクロス・ステッチが入っているし、艶ありのサーフェスや赤い差し色もモデルの立ち位置を表現している。

だからといって、ドライバーが快適に飛ばせる仕立てではないのが残念。シート高をもっとも下げた状態でも極めて高いのだ。形状に優れるステアリングの調整幅が大きく確保されているだけに、残念でならない。

7.0インチ・カラー・タッチスクリーン上に表示される ‘オンスター’ インフォテインメント・システムは標準。ややレスポンスが鈍いものの、デザインはよく、操作も簡単。DABラジオやブルートゥースも利用可能だ。

前方視界には十分に満足できるものの、ぶ厚いCピラーはブラインドスポットをつくる。ただ小物入れやドリンク・ホルダーに不足は感じず、スペースも広い。ルーフライニングの色の工夫から、車格の割に開放感もある。後部座席の乗り入れは、前席の折りたたみやスライドのしやすさを含めて簡単だ。ただし、いざ後席に座ってしまうと、足元や頭上がタイトであることに気づく。特に後席中央に座った人からは不満がでやすいだろう。

いびつな形のトランクの開放部の形を工夫しさえすれば、荷物の出し入れがもう少ししやすくなるかもしれない。ただ容量そのものはクラスの平均値を上回っている。肝心なトランク内部の形はよく、フロアがフラットな点にも助けられるオーナーが多いはずだ。

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