スズキ・スイフト1.2デュアルVVT SZ-L

公開 : 2016.03.31 23:50  更新 : 2017.05.29 18:41

■どんな感じ?

数値からもおわかりのとおり、決して速いクルマではないが、喜びに満ちた仕立てである。特に1、2速の低回転域はトルクフルで、ターボ・エンジンを載せるライバルと比べても遜色ないほどだ。

3000rpmを超えたあたりでも加速の力強さは衰えず、5000〜6000rpmを超えても音をあげない。もちろんそれゆえ、燃料消費率の悪化には多少、目をつぶらなければならないが、少なくとも音で盛りあげてくれる。

コーナーの多い空いた道にて、気持よく飛ばせるのは、動作に遊びのないギアボックスによるところが大きい。クイックゆえ、即座の変速もむずかしくない。ただし先行車が現れた時が問題。追い越し前の加速のためににシフト・ダウンしなければ、トルクを引きだせないのだ。

ハンドリングは典型的なスイフトのそれ。低価格車であるため、ダンピングには妥協がつきものだが、それでも他の小型車に比べると落ち着いた類である。コーナー中腹でバンプに遭遇しても、パニックとは無縁である。

関連テーマ

おすすめ記事

 
最新試乗記

人気記事