スズキ・スイフト1.2デュアルVVT SZ-L
公開 : 2016.03.31 23:50 更新 : 2017.05.29 18:41
フロントの粘りづよさもスイフトの特長。わずかにブレーキングを遅らせてコーナーに飛びこんでもフロント・タイヤが路面をよくつかみ、リアもよくついてくる。これだったら楽しんで山道を超えられそうである。
問題はステアリングの味つけだ。2.75ターンのギアリングには不満はないのだが、センターに戻そうとする力が弱いうえ、舵角を大きくしても直感に沿う、比例的な重みの増し方をしないのだ。
結果的に、フロント・タイヤがどのあたりでグリップを失うのかが予想しづらい。時に感覚とズレた挙動に驚く。これは大きな問題で要改善点だが、ここが良くなれば、さらにレベル・アップできるはずだ。
また、先述のギアボックスも113km/hを超えるとブーンといった動作音を発しはじめる。ウインド・ノイズも大きめであり、荒れた路面ではタイヤも唸りをあげる。これは多くの小型車と共通の問題なのだが、やはり気になるものは気になる。