ポルシェ911カレラ4S
公開 : 2016.04.02 23:50 更新 : 2017.05.29 19:04
テスト車には£1,416(22万円)のスポーツ・クロノがつくおかげで、ドライブ・モードをスポーツ+まで選べた。このモードであれば、さらにシフト・アップ/ダウンのスピードが速まる。機械側の選択も絶妙である。
もっと満足したい向きには、パドル・シフトの操作を勧めたい。自分自身で好みのギアを選べるのは、想像以上に一体感が増すからである。
根っからの運転好きは「だったらMTでいいじゃないか」と主張するかもしれないが、4WDのカレラ
は全天候型ゆえ日常で使用する頻度がさらに増そう。ならばPDKの方が適役。顧客データをみても明らかだ。
可変ダンパーはカレラ4Sの場合、標準となる。テスト車には車高が20mm下がる£558(8万8千円)スポーツPASMも装着されていたが乗り心地も悪くない。
うねりをともなう路面では、ダンパーがガツンと硬いときもあるのだが、タイヤ・コンタクトゆえのトレード・オフも感じず。極めてマナーは良好である。
£1,530(24万円)の後輪ステア・システムも装着されていたが、これはわざわざお金を払うほどではないと感じる。システムとしては第一級だし、ありがたみもわかるのだが、必須アイテムだとは感じないのである。